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【第1回オンライン勉強会】FWORD勉強会報告

yukuikodomo

こんにちは、NPO法人ひだまり ゆくいこども診療所 所長です。

先日オンラインで開催された「FWORD勉強会」の報告をさせていただきます。

FWORDの基本について学ぶことができ、非常に有意義な時間となりました。

1. 勉強会の概要

開催日:2025年1月29日

今回の勉強会はオンライン形式で行われ、リハビリ職や保育士、相談支援専門員、児童デイ管理者、医師など、多職種の参加者が約20名集まりました。

目的は、FWORDの基本を学び、子どもたちの療育現場で役立てるスキルを身につけること。参加者それぞれが興味を持って臨んでくださり、有意義な勉強会となりました。

2. 主な内容

今回の勉強会では、琵琶湖学園の理学療法士 高塩 純一先生を講師としてお招きし、FWORDの基本概念について学びました。

FWORDの基本概念

   •         FWORDは国際生活機能分類(ICF)の考え方をベースとしており、「Family(家族)」「Fun(楽しさ)」「Friend(友達)」「Function(機能)」「Fitness(健康)」「Future(未来)」といった要素を総合的に捉えていくという視点がポイントです。

   •         ICFに準じたFWORDの使い方を知ることで、「できないことをできるようにする」だけではなく、「どのような環境や働きかけがあれば、その子がその子らしく活き活きと過ごせるか」を考えるきっかけになりました。

実践を通したFWORD

   •         子どもたちの具体的な事例を交えながら、「環境の中でどのように発達を支援していくか」という“横の成長”の大切さが解説されました。

   •         その子にとって必要なサポートを見極め、どのように環境を整えていくかを考えることが、結果的に子どもの意欲や生活の質を高めることにつながるということを再確認する機会となりました。

参加者の方々からは、「日頃の療育活動にすぐ取り入れられるヒントがたくさんあった」という感想が多く寄せられ、多職種間の情報共有の大切さについても改めて感じられたようです。

3. Q&Aセッション

質疑応答では、「多職種を繋げるFWORD評価を行ううえで、一方向性の支援にならないためにはどうすればいいか」という質問に多くの関心が集まりました。講師の高塩先生からは、具体的なアドバイスが提供されました。

4. 参加者の声

勉強会後には、以下のような声が寄せられました。

    •「初心者でもわかりやすく解説してもらえたので、とても分かりやすかった」

   •「実務に直結する内容で、すぐに活かせそう!」

など、学んだことを持ち帰って実践したいという熱意が多く感じられました。

5. 今後の展望

今回の勉強会で得た知見をもとに、さらにFWORDについて理解を深め、現場で活かせるように引き続き勉強を続けていきます。

   •         次回の勉強会

今後はFWORD評価の“実践編”に焦点を当て、「実際の療育の中で子どもたちをどう支援していくか」をより具体的に学ぶ予定です。お子さんやご家族と一緒に成長を見守り、サポートする上で欠かせないヒントが得られる時間にしたいと思っています。

皆さまのご理解とご協力をいただきながら、スタッフ一同、子どもたちによりよい療育を提供するための知識と技術を高めていけるよう頑張ってまいります。今後の活動報告も、引き続きブログやSNSで発信してまいりますので、ぜひご期待ください。

おわりに

今回のFWORD勉強会を通じて学んだことを活かし、これからも子どもたちがその子らしく輝けるような支援を模索していきます。参加してくださった皆さま、そして準備にご協力いただいたピザライの皆さま、ありがとうございました。

NPO法人ひだまり ゆくいこども診療所では、今後も地域の皆さんとの交流や勉強会を通じて、小児医療・療育の質向上を目指してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

ABOUT ME
宮城 大雅
宮城 大雅
ゆくいこども診療所 所長
3人の男の子のパパで、趣味は子育てと筋トレ。子ども達との遊びをこよなく愛する小児科専門医です。障がい児・者医療に携わり10年以上が経ち、子どもたちが笑顔でいられる医療とサポートを、これからも大切にしていきたいと考えています。
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